研修会には、医師、薬剤師、看護師、保健師、ソーシャルワーカーをはじめ様々な職種の方がライブ配信に126名、オンデマンド配信には119名参加していただきました。
今回の研修会では、小児慢性特定疾病児童等自立支援事業の紹介と在宅難病患者レスパイト入院の現状について紹介いたしました。
講演ではテーマを「難病の移行期医療」とし、九州大学病院小児科講師 永田弾先生より「小児科からみたトランジション」と題し、小児科医の立場から移行期医療において疾患によって、移行しやすいもの、徐々に移行していくもの、移行しにくいものがある現実や小児科と内科の連携、患者教育、様々な支援制度の充実が重要であることなど講演していただきました。
医療法人 いちのせファミリークリニック院長 一ノ瀬英史先生から「地域医療が担うヘルストランジション」について事例を通して地域における難病の移行期医療の医療分野の課題、社会・福祉の課題を取り上げシームレスな地域包括ケアシステムが重要であることや移行支援疾患別ガイドの作成等の紹介など講演していただきました。
フリーディスカッションでは参加者の方からの質問等について講師の先生方からお話しいただき充実した内容でした。
研修会後のアンケート調査では、専門の医師が分かりやすく講義していただいてよかった、移行医療について考える良い機会となりました、現状が分かって良かった、難病の小児科~成人への移行は多職種による総合的な移行がよいと思うなど様々なご意見をいただきました。