研修会には、医師、歯科医師、薬剤師、看護師、ソーシャルワーカーをはじめ様々な職種の方がライブ配信に42名、オンデマンド配信には41名参加していただきました。
今回の研修会は福岡県てんかん支援拠点病院との合同WEBセミナーで、指定難病のうち、てんかんの症状がみられる疾患を取り上げ、診断や治療の情報提供、医療連携や調整の構築を目的としました。
「福岡県難病ネットワーク事業」や2023年1月に福岡県より指定を受けた「てんかん支援拠点病院」の紹介をいたしました。
講演ではテーマを「結節性硬化症の診断と最新の治療」とし、国際医療福祉大学医学部脳神経内科准教授で福岡山王病院脳神経内科副部長の上原平先生より「結節性硬化症の診断とてんかんの薬物治療」と題し、内科医の立場から結節性硬化症の基礎知識と診断方法、結節性硬化症によるてんかんの薬物療法、またてんかんの最新の基礎知識について症例を交え講演していただきました。
次に飯塚病院脳神経外科診療部長の迎伸孝先生から「結節性硬化症の外科治療」と題し外科医の立場から結節性硬化症の病態や最新の外科的治療を、画像を用いてわかりやすく講演していただきました。
フリーディスカッションでは参加者の方からの質問等について講師の先生方からのお話しやてんかんコーディネーターの室岡先生よりてんかんの患者さんの就学や就労の相談、生活する上での福祉制度、多職種・地域の連携について説明していただきました。
研修会後のアンケート調査では、結節性硬化症の診断から治療法までを内科的目線と外科的目線で概説いただき、共通する部分、それぞれの得意的部分が良く分かった、一般外来を見るうえで役に立つ、勉強になった、とても充実しており多種職からのコメントが得られたことが良かったなど様々なご意見をいただきました。